REPROCELL Europe、アルツハイマー病研究の新たな一歩を発表
REPROCELL Europe、アルツハイマー病研究の最新成果
REPROCELL EuropeのChief Scientific Officer(CSO)であるステファン・シボルスキー氏が、アルツハイマー病の研究に関する重要な論文を発表しました。この論文では、当社が開発したiPS細胞由来の疾患モデル細胞と、3D培養基材Alvetex®を用いることでアルツハイマー病の病態解明に向けた新たな評価方法が提案されています。
論文の概要
この研究に関する論文のタイトルは、「Modulation of the Nogo signaling pathway to overcome amyloid-β-mediated neurite inhibition in human pluripotent stem cell-derived neurites」であり、2024年7月29日にNeural Regeneration Researchに掲載されました。著者には、Kirsty Goncalves氏やStefan Przyborski氏が名を連ねています。
論文では、アルツハイマー病の主要な特徴の一つであるアミロイドβの蓄積が、神経突起の伸長に及ぼす影響の評価方法について説明されています。アルツハイマー病は、認知症の一種であり、アミロイドβの蓄積が病気の進行に深く関与していることが広く知られていますが、そのメカニズムについては未解明な部分が多かったのです。
研究のアプローチ
シボルスキー氏の研究チームは、3D培養基材であるAlvetex®を使用して、iPS細胞由来のアルツハイマー病モデル細胞から3Dの細胞塊であるニューロスフェアを作製しました。このモデルにおいて、アミロイドβが神経突起の伸長をどのように抑制するか、そのメカニズムを探ることが目的でした。
研究結果は、アミロイドβによる神経突起の伸長抑制の詳細なメカニズムを明らかにし、アルツハイマー病の治療法開発に向けた新しい視点を示しています。特に、Nogoシグナル経路の調節が重要であることが示唆されています。この発見は、アルツハイマー病治療薬の開発において有効な評価法として非常に期待されています。
アルツハイマー病に対する影響
アルツハイマー病は高齢化社会においてますます重要な問題となっています。そのため、このような疾患モデルを用いた研究は、治療法開発において重要なステップとなります。シボルスキー氏の研究は、iPS細胞技術を駆使することで、アルツハイマー病の理解を深め、その治療法を探求する新しい道を切り開いています。
今後の研究により、アルツハイマー病の治療に向けた革新的なアプローチが明らかになることが期待されています。REPROCELL Europeは、この研究を通じて、医療分野における貢献を続けていきます。
会社情報
- 会社名
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株式会社リプロセル
- 住所
- 神奈川県横浜市港北区新横浜3-8-11メットライフ新横浜ビル9F
- 電話番号
-
045-475-3887