腸内細菌と癌の関係
2019-11-29 19:08:38

bitBiome、国立がんセンターと共同で腸内細菌の癌研究をスタート

共同研究による新たな価値の創出



bitBiome株式会社は、国立研究開発法人国立がん研究センター(以下「国立がん研究センター」)と、腸内細菌に関する共同研究契約を締結したことを発表しました。この重要な契約は、がんの腸内細菌に関する新たな知見を提供することを目指しています。

共同研究の背景



この共同研究は、SCRUM-Japan第三期プロジェクト「MONSTAR-SCREEN」の一環として行われます。このプロジェクトは、がん遺伝子解析を通じた治療法の効果を追求する取り組みであり、腸内細菌の解析を加えることで、更なる深化を図ります。研究には、がん患者から得たサンプルが利用され、腸内細菌叢の解析が行われるため、実際の臨床データに基づいた研究であることが特長です。

新技術によるアプローチ



bitBiomeが誇る技術的プラットフォーム「bit-MAPTM」を使用し、腸内細菌叢のシングルセルゲノム解析が行われます。この技術は、これまでにない新種の菌の特定を可能にし、臨床的な成果に基づいてがんとの関連性を探る試みです。これにより、がんと腸内細菌の関係をより明確に理解し、新たな治療法の発見につながることが期待されています。

研究の目的と期待される成果



本研究では、がんの原因となる様々な細胞遺伝子変異と腸内細菌の関連性を解明することを目指しています。また、具体的には、免疫療法や薬物治療における効果や副作用、さらにはそれに関連したバイオマーカーの明らかにすることで、新たな治療法の開発に寄与することが期待されています。こうした新しい治療アプローチの開発は、がん患者にとって重要な意味を持つでしょう。

SCRUM-JapanとMONSTAR-SCREEN



SCRUM-Japanプロジェクトは、日本のがん研究における先駆的な取り組みであり、特にMONSTAR-SCREENは固形がん患者を対象とした全国的な研究です。このプロジェクトは、がん遺伝子解析のみならず、腸内細菌叢の解析を加えることで、キーパーソンとなるバイオマーカーを見つけ、今後の治療法に革新をもたらすことを狙っています。

bitBiome株式会社の紹介



bitBiome株式会社は、2018年に設立された早稲田大学発のベンチャー企業です。この企業が開発したシングルセルゲノム解析技術「bit-MAPTM」は、微生物の詳細な解析を実現し、効率的なデータ収集を行います。bitBiomeは、細菌の研究だけでなく、腸内細菌の理解を深化させ、人類の健康や環境に資する探求を常に進めています。

結論



今回のbitBiomeと国立がん研究センターの共同研究は、腸内細菌の解析を通じてがんの新たな理解をもたらす素晴らしい機会であり、両者の協力によって革新的な成果が期待されます。本研究によって、腸内細菌とがんの関係が新たに解明され、さらなる治療法の進展に寄与することが求められます。

会社情報

会社名
bitBiome株式会社
住所
東京都新宿区早稲田鶴巻町513 早稲田大学121号館 リサーチイノベーションセンター415号室
電話番号
03-6205-5662

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