東京ガスとTGESが革新技術で環境貢献を実現！

東京ガスとTGESが挑む環境革新

最近、東京ガス株式会社と東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社（TGES）が共同開発した「バイオガス精製システム」が、日本ガス協会が主催する「2025年度技術賞（ガス技術部門）」を受賞しました。この受賞は、環境問題への取り組みを強化するこれらの企業の情熱を証明するものです。

バイオガス精製システムの概要

このバイオガス精製システムは、廃棄物である下水汚泥や食品残渣を微生物の力を用いて分解し、得られたバイオガスからメタンを抽出する技術です。具体的には、メタン発酵プロセスを経て産生されたバイオガスから、分離膜を使ってメタンと二酸化炭素を分離。結果として、98％以上のメタン濃度を実現しています。

この精製されたメタンは、都市ガスの主成分と同じであり、既存の液化天然ガス（LNG）や都市ガスのインフラを活用できることから、社会的なコストを抑えながらカーボンニュートラルの実現が可能となります。さらに、このシステムは2022年に鹿児島市の南部清掃工場において初めて商用運転を開始しました。

授賞式の様子

東京ガスのビジョン

東京ガスは、そのグループ経営ビジョン「Compass2030」において、「価値共創のエコシステムの構築」や「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げています。このビジョンは、地域社会や個々の暮らしが直面する多様な課題を解決することを目指しており、さまざまな新しいサービスを開発・提供していくことが求められています。

これにより、すべてのステークホルダーと共にカーボンニュートラル社会の実現を目指す姿勢が強調されています。