材料開発の効率化
2025-04-21 14:05:17
マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発の超効率化技術の誕生
マテリアルズ・インフォマティクスによる材料開発の新時代
アキレス株式会社は、山形大学の協力を得て、材料開発における新たな効率化技術を確立しました。これは、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を活用したものであり、AI技術を駆使したデータドリブン型の研究開発が進展する中での大きな前進です。
この新技術は、材料特性の向上だけでなく、製品開発を加速させるための重要なステップとなります。アキレスでは、これまで蓄積された実験データを最大限に活用し、効率的且つ効果的な新素材の探索を目指してきました。
マテリアルズ・インフォマティクスとは
マテリアルズ・インフォマティクスは、機械学習やデータサイエンスを用いて新たな材料の探索や特性予測を行う手法です。この技術により、従来では考えられなかったスピードで新しい材料の開発を行うことが可能となります。アキレスが確立した技術は、特に高分子材料の研究において新しいデータ解析の方法を提供します。
確立された2つのモデル
この新技術は、以下の二つの予測モデルを中心に構築されています。
1. 物性予測モデル
ガウス過程回帰を用いて、実験結果に対する物性の高精度な予測が可能です。これにより、研究者は特定の性能を持つ材料の探索を迅速に行うことができます。
2. 成功/失敗予測モデル
ランダムフォレストを活用し、実験結果の成功確率を事前に予測します。この手法により、成功する可能性の高い実験を優先し、無駄な試行を減少させることが可能です。過去の成功や失敗のデータを活用することで、予測精度を向上させています。
実証試験による効果
共同研究の一環として、ポリウレタンフォームのデータを用いて実証試験を行いました。この結果、この技術を利用した場合、従来の開発方法では1年以上かかる物性の得られるまでの時間が、わずか3ヶ月に短縮されることが確認されました。
業界における意義
MIを駆使したこの技術は、これまで金属や無機材料の分野での応用が主流でしたが、高分子系有機材料においては新たな挑戦となります。また、経験やスキルに依存せず、多様な研究者が高い成果を得られるという特長も持っています。
アキレスはこの新たな技術を基に、研究リソースの最適配分や製品開発の迅速化、さらには加工条件の最適化にも応用していく所存です。これによって、顧客や社会のニーズにより的確かつ迅速に応える製品開発を進めてまいります。
この新技術の活用によって、アキレスは今後も材料開発のフロンティアを切り開いていくことでしょう。
会社情報
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アキレス
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