メディデータが発表した新機能「myMedidata Registries」で臨床試験が変わる

2021年6月8日、米国のメディデータが新しい機能「myMedidata Registries」を発表しました。これは、臨床試験への参加が難しい患者を支援し、彼らのエンゲージメントを高めることを目指しています。これまで、患者が臨床試験に参加する際の課題は多岐にわたり、治験情報へのアクセスや参加後のフォローアップの不足が指摘されていました。Survey Dataによると、患者のわずか25%が自分で臨床研究を見つける自信を持っていると回答しており、参加意欲はあるものの、実際の試験には参加できないケースが多いのが実情です。

myMedidata Registriesの目的



「myMedidata Registries」は、患者が臨床試験についての情報を事前に学びやすくし、参加以降のフォローアップをも行える機能が特徴です。診療所に訪れる前に必要な情報を得ることができ、試験に参加する患者とのコミュニケーションが一元化されるため、より深い関係を築けることが期待されています。このポータルは、分散型臨床試験の推進にも寄与することが見込まれています。

メディデータの患者インサイトチームによると、この新機能は「患者コミュニティが必要とする安全で迅速な方法を提供し、病気の理解を深めるために役立つ」ことを目指しています。この志向は、患者中心のアプローチに基づいており、臨床試験の全段階においてサポートが行えることが強調されています。

プラットフォームの機能



myMedidata Registriesは、患者が臨床試験に参加する前に、必要な情報を得るためのオンラインプラットフォームとして機能します。患者は、事前スクリーニングを受けたり、登録に必要なデータを提供したりすることができます。さらに、治験のスポンサーやCRO(契約研究機関)は、このプラットフォームを通じて参加者とダイレクトで、安全に連絡を取ることができるため、試験への参加者数増加が期待されています。

実際、メディデータの医療担当者であるKelly McKee氏は、「myMedidata Registriesは、患者の体験を向上させるためのもので、参加者と関係を持つ新しい方法となる」と述べています。これにより、新薬や医療機器が発表された後も、患者との長期的なコミュニケーションが続けられることが可能になります。

日本への展開



現在、この新機能は米国でのみ利用可能ですが、将来的には多国語対応が進み、日本でも利用が可能になる見込みです。メディデータの取り組みにより、国内の患者に対する臨床試験の認知度向上と参加促進が期待できるでしょう。

結論



医療現場におけるデジタルトランスフォーメーションが進む中、myMedidata Registriesは、患者が臨床試験に参加する際の障害を取り除く大きな一歩となる可能性を秘めています。臨床試験へのアクセスを高め、患者の意向を尊重するためのプラットフォームの進化は、より良い治療と理解につながることでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。

会社情報

会社名
メディデータ・ソリューションズ株式会社
住所
東京都千代田区丸の内2-7-2JPタワー29階
電話番号

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