東京で開催されるVENTI2025国際学会について
2025年11月7日から8日まで、東京都千代田区丸の内のKITTE(JPタワー)で、長引く痛みの原因「モヤモヤ血管」を治療するための国際学会VENTI2025が開催されます。本学会は、著名な医師たちが集まり、疼痛治療の新たなアプローチを共有する重要な機会です。共同主催者であるのは、医療法人社団祐優会の奥野祐次医学博士とオーストラリア・アルフレッド病院のジェラルド・ゴー医学博士です。
国際的な参加者
本学会には、約300名の医師や研究者が参加することが予想され、特に250名が海外からの参加者となります。ファカルティには、スタンフォード大学、オックスフォード大学、シカゴ大学など、世界の一流医療機関からの専門医が名を連ねており、最新の知見や治療法を学ぶ貴重な場となることでしょう。
VENTIの目的
VENTI(Vascular Embolotherapy and Nerve interventions Targeting Inflammation and pain)は、長引く痛みの原因である炎症「モヤモヤ血管」をターゲットにした治療法の普及を目指しています。この学会では、奥野博士が創出した運動器カテーテル治療(TAME)の臨床成果が共有され、さまざまな慢性疼痛疾患に対する新しい治療法が紹介されます。
新たな治療法の展望
モヤモヤ血管が関与する多様な疾患には、肩こり、五十肩、変形性膝関節症などがあり、これまでは「治療法がない」とされてきました。しかし、TAMEを通じて、炎症を直接治療する新しいアプローチが提案されるのです。この治療法は、メスを使わずに、極細のカテーテルでモヤモヤ血管に薬剤を注入し、炎症を鎮めることを目的としています。
低侵襲治療とは
TAME法は、低侵襲治療に分類され、鼠蹊部からカテーテルを挿入する手法で、治療は約20分で終了します。金銭的にも時間的にも負担が少なく、入院の必要もないため、患者にとって非常に利点の多い治療法です。すでに米国FDAやドイツのBfArMでの承認が進んでおり、多くの患者に新たな希望をもたらしています。
VENTI2025の盛り上がり
本学会では、各種専門家による講演や症例発表が行われ、最新の治療技術が紹介されます。痛みを軽減するための手法を国境を越えて議論し、気になる事例に対する意見交換も行われる予定です。治療が難しい慢性疼痛に悩む方々への情報が満載のこの場で、どのような新しい展望が開かれるのか、非常に期待が高まります。
主催者プロフィール
奥野祐次 医学博士
モヤモヤ血管治療の権威であり、インターベンショナル・ラジオロジストとして国際的に評価されています。整形外科や血管内治療の分野で革新をもたらし、世界中の医療機関に多くの影響を与えています。
ジェラルド・ゴー 医師
オーストラリアで活動する専門家で、インターベンショナル・ラジオロジーの分野で国際的な地位を築いています。VENTIの設立に深く関与し、今回の学会でも重要な役割を果たします。
開催概要
- - 日程: 2025年11月7日~8日
- - 会場: KITTE(JPタワー)
- - 所在地: 東京都千代田区丸の内二丁目7番2号
この学会は、痛みに苦しむ多くの人々に新しい治療機会を提供し、医療の未来を切り開く重要なイベントとして注目されています。