金融審議会が初のワーキンググループを開催、ディスクロージャーの未来を語る
金融審議会が初のワーキンググループを開催、ディスクロージャーの未来を語る
令和7年8月26日、中央合同庁舎第7号館にて、金融庁主催の「金融審議会ディスクロージャーワーキング・グループ」が初回会合を行いました。本会議では、金融審議会の神作座長が開会の挨拶を行った後、オンラインと対面でのハイブリッド形式で議論が進められました。
開会の挨拶と委員紹介
神作座長は、「多忙な中御参集いただき感謝申し上げます」と述べ、会議の目的と重要性について強調しました。続けて、事務局の小長谷企業開示課長が議題や参加委員の紹介を行い、それぞれの役割が明確にされました。
議題と新たな挑戦
本日の主要議題は、大きく分けて次の3つです。
1. サステナビリティ情報の開示とその保証に関する検討
2. スタートアップ支援の観点からの有価証券届出書の提出免除基準
3. 株式報酬に係る開示制度の見直し
これらの話題は、企業の情報開示における透明性や企業負担の軽減にも関連しており、全体の制度の改善を目指す重要な内容です。
ディスカッションと委員からの意見
会議では、各委員から活発な意見が交わされ、特にサステナビリティ情報の重要性について合意が得られました。各国のディスクロージャー制度との比較が行われ、日本における開示義務の特異性が指摘されました。その中で、適切な情報開示のあり方や、投資家保護の重要性が強調されました。
各委員は、企業が開示する情報は信頼性があり、かつ投資判断に寄与するものであるべきだと述べ、透明性の確保とともに企業の負担をどう軽減するか、情報の質をどう向上させるかが議論されました。
次回の展望
金融庁の関係者からは、次回の日程についても言及があり、今後も適切な資金調達環境を整えるための取り組みが進められることが期待されています。また、具体的なデータを基にした議論の重要性も再確認され、次回以降の詳細な検討が固く約束されました。
この会合の成果として、ディスクロージャー制度の見直しが進むことで、情報開示の質と投資家保護が両立されることが期待されます。