AI技術を駆使した骨密度解析が国際学会で高評価を獲得
国際学会で認められたAIMのAI技術
2025年、国際骨粗鬆症財団(IOF)のRegional 2025, Tokyoにおいて、台湾のAlpha Intelligence Manifolds, Inc.(AIM)が自社のAI技術を用いた骨密度測定および骨折リスク評価に関する研究成果を発表し、国内外から高い評価を受けました。本学会には、骨粗鬆症や骨折予防の分野で活躍する専門家たちが集まり、新たな臨床データやガイドラインの策定に寄与する場となりました。
AIMが発表した研究成果
AIMの代表的なAI画像解析技術は、さまざまな国の医療データを基にした多くの研究成果を発表しました。その中でも、7題の研究発表のうち3題が「Poster Guided Tour」に選定され、特に注目されました。選ばれた研究テーマは、日本、台湾、ベトナムの多様なデータに基づいており、これが国際的な専門家によるAI技術の高い評価を象徴しています。
「Poster Guided Tour」には、著名な骨粗鬆症の専門家であるEugene McCloskey教授が参加し、その権威により発表の価値を一層高めていました。これにより、AIMの技術が国際的な基準に見合ったものであることが示されました。
骨密度測定の新たな可能性
AIMが発表した研究では、単純なX線画像をAIで解析し、腰椎と股関節の骨密度を定量的に評価する技術が焦点となっています。従来のDXA(Dual-energy X-ray Absorptiometry)検査と比較して、AIMのAI技術は高い相関関係を示し、非常に低い誤差率を持つことが確認されています。これにより、AIによる骨折リスクの評価がより正確に行えることが報告され、医療現場における臨床的・社会的価値が大いに期待されています。
特に、AIMが開発したDeepXray™は、AIソフトウェアを用いて通常のX線画像から骨密度を定量的に推定できる技術であり、すでに台湾の医療機関で承認を受け、使用されています。この技術は、地域によってはDXA検査にアクセスできない人々にとっての大きな助けとなる可能性があります。
健康的な骨を維持するための新アプローチ
AIMの研究は、偶発的スクリーニング(Opportunistic Screening)を通じて大規模な集団における骨粗鬆症の早期発見に貢献できることを示唆しています。これによって、医療資源の効率的な配分が実現し、医師の業務負担を増やすことなく、院内全体でスクリーニングを常時行うことが期待されています。
AIMは今後も、DXA装置を保有しない医療機関においてもAI技術を活用し、未発見の骨粗鬆症リスク患者を見つけ出すサービスを提供する意向を示しています。この新しいアプローチは、骨粗鬆症による骨折の予防と、医療経済の最適化に大いに貢献するでしょう。
FRAX®との統合を目指す
AIMは国際的に広く使用されている骨折リスク評価ツール「FRAX®」との統合も視野に入れています。このツールは著名な専門家によって開発され、骨折リスク評価におけるスタンダードとなっています。AIによるX線画像解析結果と、臨床リスク評価を組み合わせることで、より精度の高い骨折リスク評価が実現されることが期待されます。
まとめ
AIMの研究成果は、国際的な舞台での認知を得ており、AIによる技術が社会実装の段階に向けて成熟していることを示しています。今後もAIMは国際共同研究を通じて、AI技術を駆使した骨健康評価の向上と、超高齢社会における骨折予防のために尽力していくことでしょう。
会社情報
- 会社名
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AIM Japan株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋堀留町1-3-15日本橋ライフサイエンスビルディング8
- 電話番号
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