日本の量子技術が国際標準を目指すQ-STARの新たな挑戦
一般社団法人「量子技術による新産業創出協議会」(Q-STAR)が、量子技術分野での国際標準化に向けた重要な一歩を踏み出しました。2024年12月6日、スイス・ジュネーブに本部を置く国際電気標準会議(IEC)と国際標準化機構(ISO)が設立した合同専門委員会「IEC/ISO JTC 3 - Quantum technologies」において、日本の国内審議団体として承認されたのです。この承認により、日本の量子産業界は国際的な標準化活動に積極的に参加することができます。
JTC 3の設立
この国際的な合同専門委員会、JTC 3は、量子情報技術、量子計測、量子源、量子検出器、量子通信、基礎量子技術などの分野に焦点を当て、量子技術の国際的な標準化を目指して2024年1月に設立されました。これは、国際規模での技術基準を定めることにより、様々な産業分野での量子技術の普及を加速させるものです。
Q-STARの役割
Q-STARが国内審議団体として承認された意味は大きいです。この新たな役割により、Q-STARはJTC 3に対して日本の意見を代表し、投票や提案を行うことが可能になります。このため、Q-STARは、日本の産業界や研究者たちの声を反映させるための国内委員会を運営し、量子技術の国際標準化において、日本の立場を強化することが求められます。
日本の量子技術の未来
Q-STARは、国内での活動だけでなく、国際的な枠組みの中で量子技術を広めていくために、106の法人と共に活動を行っています。これからも、JTC 3の活動に参加し、会員企業や量子産業に関わる関係者と協力しながら、日本が国際的な標準策定のリーダーとなることを目指しています。
また、国内委員会はQ-STARの会員企業だけでなく、他の有識者や団体の参加も歓迎しています。興味を持たれる方々は是非Q-STARに連絡を取ってみてください。これは、日本の量子技術が国際的な舞台で確固たる地位を築くためのチャンスでもあります。
結論
日本は比例して世界の量子技術の発展にも貢献していかなくてはなりません。Q-STARが果たす役割は極めて重要であり、我々はその活動を注視し続けます。今後の量子技術の発展が、日本の産業界にもたらす影響を期待しています。