WHO協力センターの2024年度年次報告書が公開
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所が、WHO協力センターとしての2024年度の事業実績をまとめた年次報告書を本日公開しました。この報告書は、当研究所が行うさまざまな活動について、一般の方々や関係者に理解を深めてもらうためのものです。
研究所の背景と役割
本研究所は大阪府茨木市に位置し、2017年から WHOの「栄養と身体活動に関する協力センター」として指定されています。3期目に突入し、2026年まで継続的に業務を行なうことが決定しています。WHO協力センターは、国際的な健康施策に基づき各国に対して支援を行う機関であり、その活動は各国の健康政策や栄養に関する国際基準の策定に寄与しています。
年次報告書の主要内容
2024年度の報告書は、WHOの要請に応じた具体的な活動や事業実績を明記しています。主に以下の2つの行動計画に基づく取り組みが示されています。
1.
全国の栄養政策・戦略の支援
世界的な栄養目標の達成に向けて、地域に適した食品ガイドラインの技術提供を行なっています。
2.
栄養と身体活動のモニタリングの強化
栄養不良の二重負荷に関するデータ収集や分析を強化し、加盟国に向けた技術的支援を提供しています。
これらの活動は、WHOとの協力を通じて実現されており、特に東アジア地域においては当研究所が唯一のWHO協力センターとしての役割を果たしています。
地域への影響
WHO西太平洋地域事務局と連携し、研究者や政策立案者の能力を向上させることを目指しています。こうした連携によって、新たな研究が進展し、栄養不良の問題が改善されることが期待されています。また、国際的な標準を満たすためのサポート体制が整っており、世界の健康政策に寄与しています。
今後の展望
この年次報告書は、市民や関係者が当研究所の活動を理解し、今後の取り組みに期待を寄せていただけるよう作成されています。今後も栄養と身体活動に関連した施策を推進し、持続可能な地域社会の健康を支えることに注力してまいります。
英語版も同時に公開されており、国際的にも情報を発信しています。
みなさまへのお願い
報告書は専用ページからご覧いただけます。ぜひ一度目を通していただき、私たちの活動に関心を持っていただければと思います。みなさまと共に、健康で持続可能な社会を築いていけることを願ってやみません。