岡山大学、AIを活用したメンタルケアサポートシステムを開発 - 患者さんの心に寄り添うAI

患者さんの心に寄り添うAI：岡山大学が開発したメンタルケアサポートシステム

岡山大学は、患者さんの心のケアを支援する画期的なAIシステムを開発した。このシステムは、治療に伴う身体的な苦痛だけでなく、将来への不安や孤独感など、さまざまな心理的なストレスを抱える患者さんを24時間365日サポートする。

特に、がん等の重篤な疾患と闘う患者さんは、夜間や休日に不安な気持ちを一人で抱え込みがちだ。このAIシステムは、患者さんの悩みや不安に寄り添い、共感的な対話を通じて、不安や孤独感を軽減することを目指す。

AIがもたらす心のケア革命

岡山大学病院小児医療センターとの協力のもと開発されたこのAIシステムは、患者さんの心理状態を理解し、的確なサポートを提供する。従来の医療従事者によるサポートに加え、AIが新たな選択肢を提供することで、より効果的で包括的なケアを実現することが期待される。

患者さんの声に耳を傾け、AIの改善を続ける

開発に携わった長谷井嬢准教授は、「患者さんの心に寄り添うAIシステムの開発は、患者さんのQOL（生活の質）向上に貢献できる可能性を秘めた、革新的な取り組みです。私たちは、AIが患者さんの心の支えの一つとなり、治療への前向きな気持ちを引き出すことを目指しています。治療介入するものではなく、気持ちに寄り添うことを目的としていますので、気軽に利用していただきたいです。」と述べている。

岡山大学は、今後も患者さんの声に耳を傾け、AIの改善を重ねていくことで、患者さんの心のケアに新たな選択肢を提示し、医療現場に革新をもたらすことを目指す。