一般社団法人エル・システマジャパンが、コモンズ投信株式会社の「コモンズ・インパクトファンド~共創~」寄付プログラム「コモれび」の第3回寄付先に選ばれ、71万2千円の寄付を受けたことが発表されました。この寄付プログラムは社会課題解決に取り組む非営利団体を支援するために設立されたもので、団体はこれまでにも、様々な形で音楽教育の普及に努めてきました。
寄付授与式が行われたのは、エル・システマジャパンの事務所で、コモンズ投信と株式会社かんぽ生命の関係者が訪れました。エル・システマジャパンの代表理事である菊川穣氏は、今回の選出に特別な意義を感じていると語りました。
「コモれび」は2023年にスタートした新たなプログラムで、ファンドの信託報酬の一部を原資に、社会の課題解決において貢献する非営利団体に寄付を行う仕組みです。寄付先選考は、コモンズ投信の社内委員会で進められ、候補の中から選ばれた団体の一つがエル・システマジャパンでした。テーマは「『Well-being』につながる親と子」とされ、音楽を通じた育成や支援が評価されました。
推薦者たちは、音楽が障害の有無に関係なく誰もが参加できるものであり、コモンズ投信が掲げる理念に合致すると讃えました。また、多くの人々が音楽の重要性を感じ、その体験を通じて希望を持ってほしいとのメッセージも寄せられました。
寄付の使途について、菊川氏は、受けた支援の使い道として音楽家と指導者の謝金や交通費、ボランティアの支援コストを考えていると明かしました。この資金を使い、リーダーシップを持ったコーディネーターと共に、音楽活動を推進し続けることを目指します。
歴史として、エル・システマは1975年に開始され、現在70か国以上で展開されています。日本では、福島県相馬市で2012年から始まり、その後、新たに岩手や長野、東京、大阪、京都などに活動を広げてきました。音楽との大切な結びつきを通じて、子どもたちに自信や力を与える活動を続けています。
エル・システマジャパンは、全ての子どもが音楽に触れられることを目指し、音楽を通した共生社会の実現を掲げていきます。この度の寄付を契機に、より多くの支援者とつながり、音楽を愛する人々に活動をお知らせし、一緒に音楽の力を広めていくことが期待されています。今後の活動にもぜひ注目してください。