ホップの未来を守る
2024-08-09 12:56:46

CULTAとキリンHD、ホップの気候変動適応に向けた共同研究を開始

ホップのサステナビリティを目指して



株式会社CULTA(以下、CULTA)とキリンホールディングス株式会社(以下、キリンHD)は、気候変動に適応したホップの育種と栽培技術に関する共同研究をスタートしました。本稿では、この研究の背景や目的、初年度の成果などについて詳しくお伝えします。

共同研究の背景



気候変動はすでに多くの産業に影響を与えています。特に、ホップは冷涼な気候を好む植物であり、温暖化の影響を受けやすいと言われています。これにより、ホップの生育が困難になり、ビール産業にも深刻な影響を及ぼす可能性があります。このような状況を受けて、CULTAは新たな育種および栽培技術の開発を目指し、キリンHDとの共同研究に踏み切りました。

研究内容と初年度の成果



共同研究の主要テーマは「ホップのサステナビリティ向上に向けた育種研究および栽培研究」です。CULTAとキリンHDは、環境ストレス耐性の向上を目指し、耐暑性や耐乾燥性に優れたホップの品種を開発するための研究を進めています。

初年度の成果としては、屋内でのホップ栽培に成功しました。静岡県の先端農業研究施設AOI-PARCにて、屋外ではなく屋内での栽培方法を確立しました。これにより、季節に依存せず、年間を通じて安定した研究が可能になり、短期間での成果が期待できるようになりました。

未来に向けた展望



来年度以降も共同研究は続けられ、キリンHDが製造・販売するビールの主原料であるホップのさらなるサステナビリティ向上に向けた取り組みが進められます。今後は、複数回のホップ収穫が行われる予定で、品質評価も可能になることで、気候変動に強いホップの開発が加速する見込みです。

代表の言葉



CULTAの代表取締役である野秋収平氏は、"私たちは気候変動時代における新しい農業を実現するスタートアップです。私たちの使命は、生産者と消費者が共に幸福を得られる未来の農業を創出することです。" と語っています。

彼はまた、気候変動が進む中で、従来の生産方法が通用しなくなり、新たな品種開発の必要性が高まっていると強調。今後も暑さや乾燥に強い新品種の育成に取り組み、ビール産業の存続に貢献する意向を示しました。

研究拠点の紹介



AOI-PARC(アグリオープンイノベーション拠点)は、静岡県が設立した研究機関であり、県内外の技術やアイディアを持ち寄ることで、農業の生産性を改革することを目的としています。持続可能な農業を実現するための重要な拠点として機能しており、CULTAとキリンHDの研究活動もここで行われています。

会社概要



CULTAは東京都小金井市に本社を置き、CEOには野秋収平氏が就任しています。気候変動に対応する農業の革新に向けて、これまでイチゴの品種改良に取り組んできた実績があります。現在も、ホップの研究を通じて様々な挑戦を続けています。

今後もCULTAとキリンHDは、持続可能なホップ生産を目指し、共同研究を進めていくことでしょう。 新しい品種の開発が、未来のビール文化を守る一助となることを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社CULTA
住所
東京都小金井市中町2-24-16農工大・多摩小金井ベンチャーポート303
電話番号
050-5359-9886

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