アークエッジ・スペースの新展開
2025-10-07 12:40:58

アークエッジ・スペースがJAXAの新衛星システムに選定される

株式会社アークエッジ・スペースは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進める「低軌道測位衛星システム(Dedicated LEO PNT)」に関する要素技術や関連システムの開発を担当する事業者として選ばれました。この契約は、2025年9月8日に締結され、事業は2025年から2026年にかけて進められます。

低軌道測位衛星システム(LEO PNT)とは


LEO PNTは、地球から500~1,200kmの低軌道を周回する衛星を使用し、高強度かつ高精度な測位情報を提供することを目的としています。従来のGNSS(Global Navigation Satellite System)が抱える信号強度の低さや妨害に対する脆弱性を克服するため、LEO PNTにおいては信号の強度が向上し、特にジャミングやスプーフィングに対する耐性が期待されています。

このシステムは、地上ユーザーに対して、GNSSに依存せずに強固な位置・時刻情報を代替供給することに焦点を当てています。特に、信号が干渉を受けた場合でも利用可能な設計を追求し、CバンドやSバンド、Lバンドの信号設計が行われる予定です。

事業の特長


本事業は、以下のような特長を持っています:
1. 高強度 - 低軌道の衛星は高強度の信号を配信可能なので、信号の減衰や妨害に強いです。これにより、より確実な測位情報が利用できるようになります。
2. 高精度 - 視線方向ベクトルの変化が大きいため、測位情報の収束が迅速かつ高精度になることが期待されます。これにより、自動運転や自動農業など、次世代の自動化社会に向けた新たなサービスが実現可能になります。
3. グローバル展開 - LEO PNTの衛星は地球を周回しているため、新しい測位サービスを世界中で提供することが期待され、従来のサービス提供エリアの拡大につながります。

アークエッジ・スペースの取り組み


アークエッジ・スペースは、「衛星を通じて、人々により安全で豊かな未来を」というビジョンを掲げています。会社としては、超小型衛星コンステレーションの設計から量産・運用に至るまでの一貫したソリューションを提供し、地球観測や衛星通信、光通信、さらには月面活動に向けた衛星インフラの構築に取り組んでいます。このようにして、多様なミッションニーズに応える宇宙の開発利用を進める中で、グローバルな高度自動化社会の実現を目指しています。

最後に


アークエッジ・スペースがJAXAの低軌道測位衛星システムの事業者に選定されたことは、単なる企業の進展のみならず、我々の未来に向けた大きな一歩となるでしょう。こうした衛星システムがもたらす高精度かつ強固な測位情報は、今後の社会のインフラ形成に深く関わっていくことが期待されます。また、アークエッジ・スペースの取り組みが、より良い未来を実現するための重要な役割を果たすことでしょう。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
株式会社アークエッジ・スペース
住所
東京都江東区有明一丁目3番33号ドーム有明ヘッドクォーター3階
電話番号
03-5844-6474

トピックス(科学)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。