岡山県の歴史と風土を貝類相から読み解く!岡山大学文明動態学研究所がセミナー動画を公開
岡山大学文明動態学研究所は、2021年に開所された人文・社会科学系の研究所です。同研究所では、教員による研究成果やプロジェクトの進捗状況を共有する「RIDCマンスリー研究セミナー」を定期的に開催しています。
今回公開されたのは、第35回RIDCマンスリー研究セミナー「貝類相の変遷が反映する岡山県の歴史と風土」の録画配信です。講師は、岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(農)准教授の福田宏氏です。
福田氏は、貝類相の変遷を通して、岡山県の歴史と風土を紐解く研究を行っています。セミナーでは、貝類が環境指標生物として重要な役割を果たすことや、岡山県における貝類の絶滅率が全国で最も高い現状について解説しています。
貝類相からわかること
貝類は移動能力が限られているため、生息環境の変化に敏感です。そのため、特定地域の貝類相を調べることで、過去の環境や歴史を推測することができます。
例えば、岡山県では、かつては豊かな水辺環境が広がっていましたが、近年では森林伐採や干拓などが進み、多くの貝類が絶滅の危機に瀕しています。福田氏は、貝類の絶滅率が全国で最も高い岡山県を、環境破壊の縮図として捉え、その現状を警鐘しています。
過去の記録が重要
貝類相の歴史的変遷を明らかにするためには、過去の産出の証拠となる標本や文献記録が不可欠です。セミナーでは、それらの重要性についても触れられています。
岡山県の環境問題を考える
岡山県は、貝類の絶滅率が高いだけでなく、水質汚染や土壌汚染などの環境問題も抱えています。本セミナーは、貝類相という切り口から、岡山県の環境問題について考える良い機会を提供しています。
動画配信はこちら
https://youtu.be/mrrvimDzTyQ
ぜひご視聴ください
本セミナーは、岡山県の歴史や文化、環境問題に関心のある方におすすめです。ぜひ動画をご覧いただき、岡山県の魅力と課題について考えてみてください。