Sophiscope始動
2020-10-14 10:00:15
ライフサイエンス研究を加速する支援サービス『Sophiscope』が始動
ライフサイエンス研究を変革する『Sophiscope』
先日、ライフサイエンス分野の研究支援サービス『Sophiscope』のオープンβ版が発表されました。このサービスは、研究者が直面する予備実験の手間を軽減し、より効率的な研究活動を可能にすることを目指しています。特に、予備実験の段階での時間と労力の削減は、多くの研究者にとって大きな魅力です。
研究者が抱える課題
ライフサイエンス研究では、実際の実験に入る前に予備実験が必要です。調査によると、研究者は本実験につながるまでに平均で3回以上の予備実験を行う必要があります。更に、新しいテーマに取り組む際には、平均27本の論文を調査し、実験条件の検討には86時間も費やすといいます。このような膨大な先行研究の中から目的に合った情報を探し出すことは、非常に労力を要する作業です。
こうした状況を改善するために、当社はSophiscopeを開発しました。このサービスは、研究者が創造的な活動に集中できるように設計されています。
Sophiscopeの機能とメリット
『Sophiscope』は自然言語処理と機械学習を取り入れ、ライフサイエンス分野の膨大な論文を構造化し、統一されたフォーマットで実験条件を整理します。これにより、研究者は複数の論文をスムーズに比較し、迅速に先行研究を検索できるようになります。さらに、オープンβ版ではがんの移植実験に関連する100,000論文(約3,000ジャーナル)から、20,000のプロトコルを抽出しています。この抽出結果によって、研究者は必要な情報を即座に入手でき、研究時間を大幅に短縮することが可能です。
サービスの展望
今後、Sophiscopeはがん関連の疾患だけでなく、糖尿病や認知症、AIDSなどにも対象を拡大する計画です。また、実験条件の抽出のみならず、論文の再現可能性の測定や実験条件の提案、さらには実験結果のシミュレーションなど、新機能の開発も予定されています。このような進展により、研究者は効率的に業務を進められるようになり、創造的な研究開発に専念できる環境が整います。
引受先からの期待
『Sophiscope』の開発にあたり、多くのサポートを受けているのが、プライマルキャピタルの佐々木浩史氏やDEEPCOREの渡邊拓氏です。彼らは、山田CEOが持つミッションに感銘を受け、このプロジェクトがライフサイエンス研究の革新に繋がると期待を寄せています。佐々木氏は、研究者の貴重なリソースが無駄にされないよう、Sophiscopeが提供する情報へのアクセスが重要であると強調しています。
まとめ
fuku株式会社は、ライフサイエンスの研究を支援するため、『Sophiscope』を通じて新たな価値を生み出すことを目指しています。今後の正式ローンチは2021年上半期を予定しており、研究者が直面する課題を解決するための一助となることを期待しています。オープンβ版への参加申し込みが可能で、詳細は公式ウェブサイトより確認できます。
会社情報
- 会社名
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fuku株式会社
- 住所
- 東京都文京区本郷三丁目4番17号
- 電話番号
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