胆道がん診断の革新
2025-07-27 00:02:21

AIを駆使した胆道がん診断システムの開発に向けた挑戦が始まる!

近年、がんという病への理解が進んでいる中でも、胆道がんは依然としてその診断や治療で大きな課題が残されています。特に、早期発見の難しさやその悪性度の評価の精度不足からくる治療の遅れが多くの患者さんの命を脅かしています。そんな中、国立大学法人岡山大学が新たな研究開発に乗り出しました。

この研究は、岡山大学病院消化器内科の佐藤亮介医員を中心とするチームによって推進されている「人工知能による胆道内視鏡画像診断システムの開発」に関するものです。このプロジェクトは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の令和7年度医療機器等研究成果展開事業チャレンジタイプに採択され、AI技術を駆使して胆道がんの診断を支援することを目的としています。

胆道がんは、発見が遅れるがゆえに生存率が低く、その根治切除率を高めることが急務とされています。新たに開発されるこの「胆道特化型デュアルAI診断システム」は、胆道内視鏡で得られた画像を分析し、良悪性の診断および範囲の診断を同時に行うことができる世界初のシステムとなる見込みです。この技術の導入が実用化されることにより、胆道がんの早期発見や治療の決定が迅速に行えるようになり、患者の方々にとっての選択肢が大きく増えることでしょう。

佐藤医員は、「今回の研究は多くの専門家達と共に進めることができる非常に貴重な機会です。私たちは、このAIシステムを通じて胆道がんの診断精度を飛躍的に高め、一人でも多くの患者さんの生存率を向上させることを目指しています。」と意気込みを語りました。彼とそのチームは、学術的な研究を基にした強固な技術的基盤をもとに初号試作機の開発を進めるとともに、翌年度には更なる研究のための応募に向けた準備を進める計画です。

AIを用いた診断支援技術は、医療現場に革新的な変化をもたらすポテンシャルを持っています。この取り組みは、医学界全体に新たな風を吹き込むことになるでしょう。岡山大学の研究によって、未来の胆道がん治療の可能性が広がることが期待されます。近い将来、このシステムが実用化されれば、胆道がん患者に新たな光明を与えることになります。

私たちは、岡山大学病院と共にこのプロジェクトの進展を追い続け、最新の情報をお届けしてまいります。佐藤医員とそのチームの取り組みにご期待ください。


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国立大学法人岡山大学
住所
岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス本部棟
電話番号
086-252-1111

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