Manai Spring Program 2019
2019-05-08 11:01:32

未来の科学者たちが集結!沖縄で開催されたManai Spring Program 2019の詳細レポート

Manai Spring Program 2019 - 科学リサーチを体験する濃密な一週間



沖縄科学技術大学院大学(OIST)では、中高生を対象にした「Manai Spring Program 2019」が盛大に開催されました。これは、OISTのManaiプログラムの一環であり、サイエンスリサーチに焦点を当てた一週間の特別プログラムです。プログラムは2015年からスタートし、今回で6回目の開催となります。

多国籍の参加者による共同研究



今年のプログラムには、日本やフィリピン、ベトナム、タイを含む6カ国から20名の中高生が参加し、6つのグループに分かれてそれぞれの研究課題に取り組みました。参加者は、背景や目的、仮説、分析、解決策、引用文献から成る研究計画書を作成し、各自の研究に対する理解を深めました。プログラム中は、ManaiメンターからのサポートやOIST講師陣によるワークショップに参加しながら、社会課題に目を向け、自分の科学に対する興味を探求しました。特に、バリウムナノ粒子による神経可塑性の促進や、電気刺激を用いた細胞再生の加速といった高度なリサーチが行われました。

OIST研究所のツアー体験



参加者たちは、OISTが誇る最新の研究設備を直接見学することができ、特に分解能0.1nmの走査型透過電子顕微鏡「Titan Krios」は圧巻でした。生徒たちは、実際の研究者から機器の操作方法や研究との関連性について聞く貴重な体験を得ました。OISTでは、ロボットが試験管内の溶液の操作を全自動で行っており、その精密な動きに大変感動した様子でした。

多彩なワークショップ



プログラム中には、PYTHONプログラミングやサイエンスのプレゼンテーション、LaTEX組版処理、VRソフトUnityを使ったロケットシミュレーションなど、参加者が様々なスキルを学ぶ機会が用意されました。特にロケットシミュレーションでは、物理法則や公転運動についてのレクチャーが行われ、その後の議論で活発な意見交換が生まれました。これにより、参加者たちの論理的思考力やアイディアを交換する力が養われました。

フリーデーと地元文化の体験



プログラムの4日目はフリーデーで、美ら海水族館やシーサーパーク琉球窯でのシーサー絵付けを楽しむことができました。この経験は、沖縄の豊かな自然と文化に触れる素晴らしい機会となりました。

最終日のプレゼンテーション



最終日に行われたプレゼンテーションでは、全グループが研究成果を発表し、OISTの研究者や他の参加者から質問を受けました。研究に対する自信と満足感が漂う中、披露された成果は非常に見応えがありました。

Manai Award受賞式



開催された「Manai Award」では、特に優れた研究活動を行ったグループが表彰されました。今年の受賞者は、バリウムナノ粒子を使用して神経可塑性を促進する研究を行った生徒たちでした。この研究は、ナノ粒子と環境問題をテーマにあり、多様な観点から議論され、最終的に神経科学への興味を反映した成果となりました。

参加者の感想



フィリピンから参加したJustine Angela de Granoさんは、「沖縄の静かな環境とOISTの美しい施設に感銘を受けた」と振り返ります。メンターとの会話や共同作業を通じて、多くのことを学び、科学への熱意が高まったと話してくれました。また、他国の参加者との交流を通じて、国ごとの違いやサイエンスに対するアプローチの多様性に気づいたことが、今後の進路選択に影響を与えると語りました。

このように「Manai Spring Program 2019」は、多国籍の中高生が集まり、斬新な研究と貴重な経験を通じて大きな成長を遂げる場となりました。参加者たちの未来の可能性を広げる貴重な一週間に、多くの新しい知識や発見が詰まっていました。

会社情報

会社名
株式会社 Manai Enterprise
住所
東京都新宿区市谷田町2丁目7−15市ヶ谷クロスプレイス8階
電話番号
03-6455-1299

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