体内時計が見える!
2023-10-23 15:00:02

筑波大学との共同開発による体内時計可視化デバイスの革新

体内時計が可視化された!



株式会社サンワイズと筑波大学の共同研究が生み出した、これまでになかった体内時計の可視化デバイス『ハルシェ』が注目を集めています。この革新的なデバイスは、乳幼児の健康管理や妊活ケア、うつ病治療、認知症予防など、さまざまな分野において新たな可能性を秘めています。

デバイスの基本機能



『ハルシェ』は小型で使いやすいウェアラブルデバイスで、体温データを連続的に取得します。このデバイスが獲得する表皮体温の時系列データを解析することで、概日リズム(体内時計)を視覚化。これにより、個々の健康状態をより正確に把握できるようになりました。

ヘルスケアへの影響



この技術は、現代の健康管理に革命をもたらすと期待されています。特に、うつ病や認知症などのメンタルヘルスの問題に対して、早期に介入できる手段を提供します。体温の変化をモニタリングすることで、従来の方法よりも低コストで、かつ効果的に問題を察知できます。

筑波大学助教の史蕭逸氏は、『ハルシェ』の可視化技術が睡眠研究に大きく貢献すると述べています。睡眠不足や不眠に悩む人々に新たな解決策を提供することが期待されます。

利用可能性と応用範囲



このデバイスの応用範囲は広く、企業の健康経営にも寄与することが考えられます。社員が自身の健康を正確に把握することにより、睡眠や精神状態の管理が向上し、結果として生産性の向上にもつながります。また、妊娠から出産、産後に至るまでの母体や子供の健康を科学的に支えるツールとしても利用される可能性があります。

さらに、競技スポーツにおいては、ジェットラグ(時差ボケ)対策としても活用できます。国際大会に参加するアスリートにとって、体内時計を整えることは、パフォーマンス向上に直結します。

学術的意義



筑波大学客員教授の夏目徹氏は、『ハルシェ』を利用した新しいデータ取得方法が、体内リズムを可視化する上で大きな意義を持つと述べています。このような技術の発展によって、慢性的な健康問題の解決が期待されると考えられています。

将来展望



『ハルシェ』の開発はまだ始まったばかりですが、その実用可能性は既に高く評価されています。このデバイスを通じて、私たちの健康管理は新たな段階へと進化することでしょう。今後、実用化が進むにつれ、様々な分野での活用が見込まれており、特に医療や福祉、企業の健康経営分野での導入が期待されています。

このように、株式会社サンワイズと筑波大学が開発した『ハルシェ』は、体内時計の可視化を通じて私たちの健康生活を劇的に向上させる可能性を持っています。体内リズムの測定が日常の一部となり、健康で快適な生活を実現する手助けとなる日も近いかもしれません。

会社情報

会社名
株式会社サンワイズ
住所
大阪府大阪市中央区南船場3丁目11番18号 郵政福祉心斎橋ビル8F
電話番号
06-6233-6222

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