小売業のDX推進と顧客体験向上への新たな一歩
株式会社寺岡精工とeBASE株式会社が、新たな協業を発表しました。目的は、小売業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、顧客体験(CX)を向上させることです。この協力により、寺岡精工のPOSシステムとeBASEが提供するレシート情報ビジュアル化サービス「e食住ビジュアルレシート」を組み合わせることで、より便利でスムーズな買い物体験が実現されます。
協業の背景
近年、小売業ではオンラインショッピングの急成長に対応するため、店頭での顧客体験の重要性が増しています。消費者は、よりパーソナルなショッピング体験を求めており、テクノロジーを活用した新たなマーケティング手法が求められています。こうした背景を踏まえ、寺岡精工は、長年にわたり様々な小売業者にPOSシステムを提供してきました。一方、eBASEは、消費者向けアプリを通じて、メーカーや卸売業者と小売業者を繋ぐデータベースの構築に努めています。こうした両社の強みを結集し、新たな顧客体験を提供することが狙いです。
協業の概要
この協業において、寺岡精工のPOSシステムとeBASEの「e食住ビジュアルレシート」が連携します。具体的には、購入商品情報がPOSシステムによってeBASEのデータベースに送信され、そこから生成された二次元コードがレシートに印字されます。このコードをスマートフォンでスキャンすることで、お客様は購入した商品の詳細情報を簡単に確認することができます。
1. シームレスな連携
POSシステムが出力する紙レシートに二次元コードを追加することで、顧客はスマートフォンを使って、店舗での購入情報に素早くアクセスすることが可能です。従来の紙レシートでは情報が限られていましたが、ビジュアルレシートでは詳細情報を簡単に把握できます。
2. 商品詳細情報の充実
このシステムでは、購入した商品の栄養成分やアレルギー情報、さらには料理レシピまで確認できるため、顧客にとってより便利でスムーズなお買い物が可能になります。
3. Myレシート機能
また、レシート情報は「e食住なび」というアプリに保存でき、紙のレシートを保管する必要がなくなります。これにより、消費者は過去の購入履歴を簡単に管理できるようになります。
4. 多言語対応
さらに、「e食住なび」アプリは日本語に加え、英語、中国語、韓国語の4か国語に対応しており、外国人観光客向けのサービス向上にも寄与します。
期待される効果
この協業の導入により、顧客は
- - 購入商品の詳細情報をいつでも確認可能
- - 紙レシートの保管が不要になり、スマホでの管理ができる
- - 栄養管理や在庫確認の機能が利用できる
また、小売業者にとっても、デジタル化を進めることで競争力を高め、顧客との接点を強化することができます。
今後の展望
eBASE社は今後、「e食住ビジュアルレシート」の機能を拡充し、顧客体験をさらに向上させる予定です。特に、Myレシートの自動登録機能や、顧客向け専用アプリとの連携を進めることで、小売業者がさらなるサービス向上を図れるようサポートしていく方針です。
この取り組みを通じて、小売業界は新たな顧客体験を提供し、より進化したショッピング環境を創出することでしょう。