野菜摂取量を可視化!農林水産省の取り組みとベジメータⓇの役割
農林水産省は、国民の健康増進を目的とした「野菜を食べようプロジェクト」の一環として、野菜摂取量の見える化に取り組んでいます。2022年から始まったこの取り組みでは、野菜摂取量を評価する装置を用いて、職員や来庁者の野菜摂取状況を把握し、食生活改善を促しています。
この取り組みで注目を集めているのが、株式会社LLCジャパンが取り扱う「ベジメータⓇ」です。ベジメータⓇは、アメリカユタ大学の研究機関であるLongevity Link Corporationが開発した、第4世代の光学皮膚カロテノイド量測定装置です。皮膚のカロテノイド量を測定することで、個人の野菜摂取量を推定することができます。
ベジメータⓇは、世界で初めて野菜摂取量を評価する装置として、2010年に発明されました。その後、アメリカ農務省による第三者評価で「正確に野菜摂取量を評価できる装置」として科学的な裏付けを得ており、世界中でゴールドスタンダードとして活用されています。
農林水産省での取り組み
農林水産省では、2023年度の取り組みとして、職員向けにはベジメータⓇ、来庁者向けにはベジメータⓇの類似装置であるべジチェックⓇを設置しました。
職員向け取り組み
職員向けには、健康診断受診者と省内健診を受けない職員を対象に、ベジメータⓇによる測定と食生活指導が行われました。
測定の結果、職員全体のベジスコア(皮膚カロテノイドスコア)は、1回目の平均が367.7から2回目の平均が416.2と、48.5ポイント上昇しました。特に、A判定(推定野菜摂取量350g以上)の割合は、19.4%から35.4%と大幅に増加しました。
また、測定前のアンケートでは、野菜を「十分に摂取できている」「摂取できている」「やや摂取できている」と回答した人は、全体平均よりもベジスコアが高い傾向が見られました。これは、自己調査による野菜に関する意識とベジスコアが統計学的に有意な相関関係があることを示しています。
来庁者向け取り組み
来庁者向けには、べジチェックⓇを使った調査が行われました。その結果、測定者の約8割が摂取目標(350g以上)に達しておらず、前年よりも野菜不足者の割合が増加していることが確認されました。
ベジメータⓇの今後の展望
ベジメータⓇは、2016年に第4世代の装置として発売され、日本では2019年5月に国内初の野菜摂取量評価装置として発売されました。
農林水産省の取り組みで得られた知見を含め、世界中の様々な研究成果をフィードバックすることで、ベジメータⓇはさらなる進化を遂げ、日本人の野菜不足の改善に貢献していくことが期待されます。
ベジメータⓇに関する詳細はこちら
ベジメータⓇのホームページを全面リニューアルしました。
https://www.llcjapan.jp/
野菜摂取量の見える化、その効果は?
農林水産省の取り組みは、野菜摂取量を可視化するだけでなく、人々の健康意識を高める効果も期待できます。
ベジメータⓇやべジチェックⓇを用いることで、自分の野菜摂取量を数値で確認できるため、目標設定や改善へのモチベーション向上に役立ちます。また、測定結果に基づいた食生活指導を受けることで、より効果的に野菜摂取量を増やすことができます。
しかし、今回の取り組みでは、来庁者において野菜不足者の割合が増加しているという結果も出ています。これは、野菜不足の問題が深刻化していることを示唆しており、個人の意識改革だけでなく、社会全体で取り組む必要がある課題だと考えられます。
ベジメータⓇの可能性
ベジメータⓇは、野菜摂取量を評価するだけでなく、様々な分野での活用が期待されています。例えば、
健康管理: 自分の野菜摂取量を把握することで、健康状態を管理することができます。
食育: 学校や保育園などでの食育活動に活用することで、子供たちの野菜摂取量を促すことができます。
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研究: 研究機関では、ベジメータⓇを用いて、野菜摂取量と健康状態の関係などを研究することができます。
まとめ
農林水産省の「野菜摂取量の見える化」の取り組みは、ベジメータⓇを活用することで、人々の野菜摂取量を可視化し、健康意識を高める効果が期待できます。今後も、ベジメータⓇは、様々な分野で活用され、人々の健康増進に貢献していくでしょう。