天然素材を活用した木製食器用塗料『木守り専科新食器コート』登場

天然素材の力で守る木製食器用塗料

改正食品衛生法の施行に伴い、木製食器用塗料が新たに注目を集めています。株式会社シオンが製造した『木守り専科新食器コート』は、特にその中でも天然由来成分を活用した唯一の製品です。この塗料は、2025年6月から完全施行される「ポジティブリスト制度」に適合しており、木製食器を製造・販売する事業者にとって非常に重要な選択肢となります。

株式会社シオンの取り組み

株式会社シオンは、岩手県矢巾町に位置し、自然素材を最大限に活かした製品の製造・販売に注力しています。2012年に発売した「U-OIL」は国産の自然塗料で、多くの木材ファンに支持を受けています。その後、2017年には『木守り専科』が登場し、木材に優しい塗料としての地位を築きました。

さらに、同社はSDGs（持続可能な開発目標）を意識した取り組みを行い、完全受注生産による製品在庫の廃棄ロスをなくすことを実践しています。

ポジティブリスト制度とは

改正食品衛生法は、食の安全を確保するために必要な法律として、2020年に改正されました。この改正に伴って、「ネガティブリスト制度」から「ポジティブリスト制度」へと変更され、安全性が確認された物質のみが使用を認められるようになりました。この制度の施行により、全ての工業塗料が見直され、特にウレタンや合成樹脂などが使用できなくなる可能性が高いのです。

『木守り専科新食器コート』の特長

『木守り専科新食器コート』は、天然由来の成分をベースにした木製食器用の高機能塗料です。具体的には、亜麻仁油や紅花油という植物油と天然樹脂を使用し、米のもみ殻から採れる植物性シリカを配合しています。この製品は、以下のような特徴を持っています。

1. 高い撥水性 - 水の浸透を抑える性能を持っており、食器の長寿命化に寄与します。
2. 防汚性 - 水や油によるシミを防ぐ効果があります。
3. 耐熱性 - 高温にも耐える仕様になっています。
4. 安全性 - 食品衛生試験にも合格しており、安心して使用できます。
5. 抗菌性 - 食中毒を防ぐための抗菌機能も持ち合わせています。

塗装後の仕上がりは、木の自然な風合いを損なわない“半造膜＋適度なツヤ”となるため、木製食器の品質を高めることができます。また、着色を希望されるお客様には、同社の「U-OIL」を塗装後に使用することで、自由なカラー展開も可能です。