脱炭素化支援で業務提携
2022-06-29 13:17:06

観音寺信用金庫とバックキャストテクノロジー総合研究所が業務提携 脱炭素化に向けた地域企業支援を強化

香川県観音寺市に本店を置く観音寺信用金庫は、東京都港区に本社を置く株式会社バックキャストテクノロジー総合研究所と業務提携することを発表した。この提携は、全国の金融機関では初めての取り組みとなる。

近年、地球温暖化対策として、企業における温室効果ガス排出量の削減が重要視されている。政府は2050年までにカーボンニュートラルを実現するため、2030年度までに2013年度比で46%の削減目標を掲げ、さらに50%を目指して取り組みを進めている。こうした状況下で、多くの企業が温室効果ガス排出量の可視化や削減に向けた取り組みを求められるようになっている。

観音寺信用金庫は、コロナ禍以降、営業店による顧客への伴走支援を強化している。近年、地域事業者からのSDGs宣言や各種補助金の申請支援に対するニーズが高まっているが、CO₂排出量の算定がネックとなっているケースが多い。そこで、同金庫はバックキャストテクノロジー総合研究所のCO2排出量算定ツール「環進帳」を活用することで、迅速な算定を可能にする。

「環進帳」は、数量データと会計データから簡単に企業や製品・サービスのCO2排出量を算出できるクラウドサービスである。同業他社とのCO2排出量の比較も可能で、ユーザー企業はCO2排出量削減とコストダウンを同時に検討できる。2022年4月には、Premium版がリリースされ、SDGsと紐づけた取り組み事例の情報提供も開始された。

観音寺信用金庫は、地域の中小・零細事業者への脱炭素化支援を加速させるために、「かんしんCO₂排出量算定サービス」として「環進帳」を低価格で提供していく。このサービスによって、地域企業はCO2排出量の算定を容易に行い、脱炭素化に向けた取り組みをスムーズに進めることができるようになることが期待される。

バックキャストテクノロジー総合研究所は、2050年の未来社会における技術や生活様式を明らかにすることを目指し、持続可能な地域社会の実現に貢献する活動を行っている。同研究所は、「環進帳」を用いた排出量算定や削減対策の可視化、低炭素・脱炭素化に向けた技術導入支援、持続可能な地域レベルでの施策立案支援など、幅広い事業を展開している。

今回の業務提携を通じて、観音寺信用金庫とバックキャストテクノロジー総合研究所は、地域企業の脱炭素化を支援し、持続可能な地域社会の実現に貢献していくことを目指す。

会社情報

会社名
株式会社 バックキャストテクノロジー総合研究所
住所
東京都港区虎ノ門1丁目2-20第3虎の門電気ビルディング5階
電話番号
03-5209-2050

トピックス(経済)

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