ロート製薬と台湾のフォルモサ社、新たな再生医療分野の協業開始

ロート製薬とフォルモサ社の協業について



2025年7月22日、ロート製薬株式会社は台湾のバイオテクノロジー企業、Formosa Biomedical Technology Corp.(以下、フォルモサ社)と戦略的パートナーシップ契約を締結しました。この契約の目的は、再生医療関連事業の拡大に向けて、両社が相互に協力し支援していくことです。

協業内容の概要


契約締結後、両社は以下のような協業内容について具体的に検討を行うことに合意しています。
1. 日本と台湾における再生医療等製品の共同開発
2. 日本と台湾でのCDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)事業の協業
3. 再生医療に関連する研究開発シーズの共同開発

ロート製薬は、経営総合ビジョン「Connect for Well-being」の下、OTC事業やスキンケア事業とともに、メディカル事業として再生医療分野の開発を進めています。特に再生医療の分野では、適切な治療法がなく、困っている患者に新しい治療の選択肢を提供することを重要視しています。今回の契約によって、日本国内や台湾でのパイプライン開発及びCDMO事業の展開が期待されます。

フォルモサ社について


フォルモサ社は、台湾プラスチックグループに属するバイオテクノロジー分野のリーディングカンパニーです。その特徴は、研究、臨床試験、製造を融合させたプラットフォームを持ち、次世代のバイオメディカル技術の可能性を創出している点です。フォルモサ社が利用できるリソースとしては、台湾で最大の病院グループ「長庚医療法人システム」があり、これにより医療機関との強力な連携が可能です。

フォルモサ社の主な事業内容


  • - 再生医療製剤の研究開発
  • - GMP(Good Manufacturing Practice)製造
  • - 医薬品の販売
  • - 医療機器及び臨床試験
  • - 健康食品や美容化粧品の研究開発・製造販売

フォルモサ社の代表である劉慧啟氏は、これにより両社が共に発展し、医療の現場での課題に対して具体的な解決策を提供できることを期待しています。

今後の展望


ロート製薬とフォルモサ社の戦略的パートナーシップは、単に製品の開発だけでなく、両社の研究開発資源をフルに活用し、さらに新たなビジネスチャンスを生み出す可能性があります。今後、両社が推進する再生医療事業は、患者に対する新たな選択肢を提供するだけでなく、医療界全体に多大な影響を及ぼすことが期待されます。

再生医療の分野での革新が進む中、ロート製薬とフォルモサ社の協業がどのような成果をもたらすのか、今後の動向に注目が集まります。

会社情報

会社名
ロート製薬株式会社
住所
大阪府大阪市生野区巽西1丁目8番1号
電話番号
06-6758-1231

トピックス(科学)

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