宇土高の挑戦
2024-09-11 18:54:01

熊本県立宇土高等学校、幻の「不知火」現象研究のためクラウドファンディングに成功

熊本県立宇土高等学校 科学部地学班が「不知火」現象の研究に挑む



熊本県立宇土高等学校の科学部地学班が、「不知火」現象の調査・研究のためのクラウドファンディングを実施し、目標金額である50万円を達成したことが、8月30日に発表されました。このプロジェクトは、八代海でしか確認されたことのない謎めいた現象の観測を目指しており、一般の支援者からのリソースを活用して進めています。

クラウドファンディングの概要



このプロジェクトのクラウドファンディングは、2024年9月30日までの間に資金を募集中です。資金の使途としては、調査や研究に必要な機器の購入や、地域の住民への謝礼などが含まれています。支援者には7つの支援コースが用意されており、さまざまなリターンが用意されています。

  • - 1,000円コース: 生徒からのお礼状と発表要旨集
  • - 3,000円コース: 同上に加えて発表要旨集
  • - 5,000円コース~100,000円コース: お礼の品に豪華なリターンが追加

特に人気のあるお礼の品には、地域の菓子店「亜湖の木」製造のエイパイや、永尾剣神社の御朱印などが含まれており、地元ならではの魅力に溢れています。

「不知火」現象とは?



不知火現象は、不知火海における特有の神秘的な光の現象で、晩に見ることができる不規則で揺らめく光が特徴です。科学的には未解明で、謎に満ちています。この現象は日本書紀にも触れられており、その存在が文化的にも年代を問わず人々の好奇心を刺激してきました。

これまでの研究成果



宇土高等学校の科学部地学班はこの興味深い現象に2018年から取り組んでおり、全国高等学校総合文化祭の自然科学部門では文化庁長官賞を受賞するなど、大きな成果を上げています。

過去6年間にわたり、23回の観測を試みましたが、不知火現象は一度も観測できませんでした。しかし、見える光源の数が変わるという不思議な現象を観察することができ、これを通じて不知火現象の実態やその背景に迫っています。

未来に向けた展望



地学班は今後、不知火現象の神秘を解き明かすためのさらなる調査を進める予定です。また、人工的に漁火船を出してその映像を収めることや、不知火現象の再現実験の再現性を向上させることも計画しています。これまでの研究成果を活かし、夢の実現に向けて邁進すべく、意欲的に活動しています。

熊本県立宇土高等学校について



宇土高等学校はグローバルリーダーを育成するための教育プログラムを展開しており、海外へ多くの生徒を派遣し語学力を向上させています。また、スーパーサイエンスハイスクールにも指定されており、理数系の教育にも力を入れています。生徒たちのさらなる成長と地域貢献を目指し、学びを深める環境が整えられています。

「不知火現象の研究は、単なる観測にとどまらず、私たちの科学に対する関心を高める貴重な機会です。地域の皆様のご支援に感謝しながら、今後も活動を続けていきます」と、生徒たちは意気込んでいます。


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会社情報

会社名
熊本県
住所
熊本県熊本市中央区水前寺6丁目18−1
電話番号
096-383-1111

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