心臓病診断技術
2024-09-11 12:13:11

国際医療福祉大学と広島市立大学が音声解析で心臓病早期診断を実現へ

音声解析技術で心臓病を早期に発見



国際医療福祉大学(IUHW)と広島市立大学が共同で、心臓病の早期診断に役立つ音声解析技術に関する基本特許を申請しました。この技術は、スマートフォンを利用し、患者の声から心不全の有無やその状態を手軽に評価するものです。高齢化が進む日本では、心不全を含む心臓病の患者数が急増しており、その早期診断が重要な医療課題となっています。

心臓病の現状とその重要性



心臓病、特に心不全は、心臓が血液を十分に送り出せず、心身にさまざまな健康問題を引き起こします。患者は息切れや疲れやすさ、足のむくみなどの症状に苦しむことが多く、これらの症状は日常生活に著しい影響を与えます。また、早期の診断と治療が行われない場合、命に関わるリスクも高まります。これまでの検査方法では、病院に足を運ぶ必要があり、採血やレントゲンを受けなければならなかったため、早期発見が困難でした。

新しい技術「Voice-BNP」の概要



このたび開発された技術「Voice-BNP」は、従来の診断方法とは異なるアプローチで心血管疾患の診断および治療を支援します。患者の音声データを活用することで、病院に行く必要なく、簡単に心臓病のリスクを評価できる可能性が開けます。これにより、患者は在宅での診断を受けることができ、医療機関の受診にかかる負担を軽減することが期待されています。

AMED採択と実用化への道



この新しい技術は、令和6年度のAMED(日本医療研究開発機構)に採択され、その実用化に向けた取り組みが進められています。大学とスタートアップ企業が連携し、音声入力を用いた心不全の評価を迅速に進める予定です。このプロジェクトは、医療機器の開発や臨床研究などを通じて、心血管疾患の早期診断をより身近なものとするでしょう。

研究者のコメント



国際医療福祉大学の田村雄一教授は、「家で声を使うだけで心臓病の状態が把握できる技術の実用化に向けて頑張っています。この成果を医療現場につなげ、患者に大きな利便性を提供したい」と意気込みを語ります。さらに、広島市立大学の中山仁史准教授も「音声を利用した新しい診断手法が、心血管疾患の治療に革命を起こすことを期待しています」と述べています。

まとめ



国際医療福祉大学と広島市立大学が協力して開発した音声解析技術「Voice-BNP」は、心臓病の早期診断に革新をもたらす可能性を持っています。医療機関に行くことなく、通常の生活の中で簡単に自分の健康状態を把握できるこの技術は、今後の医療の在り方を大きく変えるかもしれません。こうした取り組みにより、心血管疾患への理解が深まり、患者の生活の質が向上することが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社カルディオインテリジェンス
住所
東京都港区東麻布一丁目25番5号VORT麻布イースト2階
電話番号
03-6821-0390

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