国立科学博物館が提供する新体験「高山植物」VR企画展
国立科学博物館では、2023年より新たなバーチャル展示室が設けられ、最新のデジタル技術を駆使した「おうちで体験!かはくVR」として、一般の方がいつでもアクセスできる環境を整えています。これまでのVRコンテンツに続き、「高山植物~高嶺の花たちの多様性と生命のつながり」というテーマで、実際の登山体験を模したバーチャルな探検が可能となりました。
バーチャルで体験する高山の自然
この展覧会では、実際に北アルプスの白馬岳を背景にしたVR体験が提供されています。ドローンからの映像をからその美しい景観や地形を3Dモデルで再現し、観覧者は標高や地形の変化に応じた高山植物の多様性を楽しむことができるというものです。これにより、多くの人が簡単に高山植物の生態を学べる機会が増え、実際の登山では体験できない視点を提供します。
高山植物の保全と環境問題への理解
また、この企画展では高山植物の美しさだけでなく、その危機的状況にも焦点を当てています。生息地が様々な脅威にさらされている今、国立科学博物館は外での栽培や保全活動を通じて、高山植物を守るための活動にも力を注いでいます。これにより、観覧者は高山植物が環境問題に対してどのように直面しているのか、またそれに対する取り組みを知ることができます。
開催概要とスケジュール
主催
独立行政法人国立科学博物館
会期
令和6年11月18日(月)から常設
公開スケジュール
- - 11月18日(月):「第1章 バーチャル白馬岳」の大雪渓上部(秋道)シーンを公開
- - 11月29日(金)(予定):他の各地シーンを公開
- - 12月(予定):「第2章 高山生態系の危機と保全」を公開
料金
無料
監修者と協力機関
- - 監修:村井良徳(国立科学博物館 植物研究部)
- - 協力:市立大町山岳博物館、白馬五竜高山植物園、北海道大学植物園
視聴方法
PC(ウェブブラウザ)、スマートフォン、タブレット、VRゴーグルを利用可能
バーチャルガイドツアーのお知らせ
展覧会では、監修者によるバーチャルガイドツアーも準備中です。詳細については後日発表される予定で、参加者はこの展示をより深く楽しむことができることでしょう。
まとめ
国立科学博物館の「高山植物」企画展は、バーチャル空間での探索を通じて、高山植物の多様性を実感し、保全活動について考える機会を提供します。自宅で気軽に高山の自然に触れながら、環境問題に対する意識を高めてみてはいかがでしょうか。