株式会社パスコ、AI技術を駆使して国際的な建物検出コンペで勝利
最近、株式会社パスコが開催された国際会議「CVPR」で、深層学習を活用したAI技術による建物検出部門で堂々の優勝を果たしました。この成果は、パスコが人工衛星や航空機を使用して取得した空間情報を効果的に活用した結果であり、これが社会課題の解決に寄与することを目指しています。
CVPRとは?
CVPR(IEEE Conference on Computer Vision and Pattern Recognition)は、コンピュータビジョン領域における最高峰の国際カンファレンスであり、毎年、世界中の研究者や技術者が集まります。2018年の会期は6月18日から22日まで、アメリカ合衆国ユタ州ソルトレークシティで開催されました。このカンファレンスには、約5000人が参加し、約1000本の論文が発表されるなど、非常に国際的な視点で進められています。
コンペティションの詳細
特に注目されたのが「DEEPGLOBE CVPR 2018 - Satellite Challenge」と名付けられたコンペティションです。ここでは、高分解能の衛星画像を利用して自動的に地物を認識するアルゴリズムを開発し、その精度を競います。
現地では389チームが建物検出部門にエントリーし、パスコチームが見事1位を獲得しました。その独自性と精度の高さが大きく評価されたのです。
独自の研究アプローチ
パスコの優勝の要因は、建物サイズに特化した検出器を導入した点にあります。これまでの研究では、異なるサイズの建物の処理や背景情報の扱いが十分でなかったところ、パスコのチームはそれを解決するためのマルチタスクモデルを提案しました。これは、サイズごとに扱う専用の検出器を使用し、複数のタスクを同時に訓練するもので、驚くべき効果を発揮しました。
社会貢献へ向けて
このチームの成果は、今後、家屋異動の判読や海外統計の推計、地図更新など、社会的な課題の解決に大いに寄与することが期待されています。パスコは、この技術を通じてサービスの品質向上を図り、社内の生産性向上にも貢献することを目指しています。
コンタクト
パスコに関する問い合わせは、公式サイトやカスタマーセンターを通じて行うことが可能です。技術の進化がもたらす未来に、注目が集まります。