合弁会社ETRIAにOKIが参加し、さらなる事業展開を目指す
株式会社リコーと東芝テックは、2024年7月1日に設立した合弁会社「ETRIA」に、新たに沖電気工業(OKI)が参加することを発表しました。この三社が手を組むことで、プリンティング業界の変革と共に、日本のモノづくりの強化を図ります。
ETRIAの目的と意義
ETRIAは、日本企業がリードしてきたプリンティング業界において、各社の開発・生産体制を統合することを目的としています。これまでに培った技術や知識を最大限に生かし、商品の企画から生産に至るまでのプロセスを最適化することを目指しています。市場のニーズに応じた柔軟なモノづくりが求められる中で、ETRIAはリーディングカンパニーとしての地位を確立し、国際競争力を高めていく意向です。
OKIの参画により何が変わるのか
OKIの参加によって、ETRIAの取り組みはさらに強化されます。特に注目すべきは、OKIのLEDプリントヘッド技術が活用されることで、より小型化かつ省資源・省エネルギー型商品が開発される点です。また、エンジンと呼ばれる複合機やプリンターの内部機構の開発が強化され、より高性能な製品を市場に提供できるようになります。
コストの効率化
ETRIAは、各社の持つキーパーツや材料を共通で活用することで、コストダウンを推進します。これにより、製品の価格競争力が向上し、さらなる利益を生むことが期待されています。
新たな技術と事業の獲得
OKIの参画により、新たな技術や商材の獲得が進むことで、新規事業の創出も加速する見込みです。特に、OKIが得意とするLEDカラーラベルプリンターの技術は、Auto-ID事業との相乗効果を生むと期待されています。
レジリエントな生産体制の確立
OKIの生産拠点が主にタイにあるため、そのロケーションを活用することで、環境変化に対する柔軟性も向上します。国際情勢の影響を受けやすい現在、こうした生産のグローバル化は非常に重要です。
企業理念と共通の目指す未来
リコーは「はたらくに歓びを」をテーマに、持続的な成長を目指してデジタルサービスの提供に力を入れています。ETRIAを通じた技術の統合と、新たなビジネスモデルの構築は、顧客の業務プロセスを変革し、価値の創出を助けます。
一方、東芝テックは「ともにつくる、つぎをつくる。」を理念に、パートナーとの協力を重視しています。技術やノウハウの融合を深め、顧客のニーズに応じたソリューションを提供することで、社会の課題解決に寄与していく方針です。
まとめ
OKIの参加によってETRIAはさらに強化され、競争力のある高品質な製品を提供する準備が整いました。今後、各社の個性が融合することで創出される新たな製品やサービスが、どのように市場で評価されていくのか、今後の展開に大いに期待が寄せられています。さらに、ETRIAはデジタルトランスフォーメーションを推進し、顧客の業務効率化をサポートし続けることで、社会に貢献していくでしょう。