DNP、環境分野での成果を評価される
大日本印刷株式会社(DNP)は、最近、国際的な非営利団体であるCDPから、気候変動と水セキュリティの2つの分野で最高評価の「Aリスト」に認定されました。この評価は、企業の環境に対する取り組みが評価される重要なものであり、DNPにとっては特に意味のある成果です。
DNPのCDP認定の詳細
CDPは「気候変動」「フォレスト」「水セキュリティ」という3つの分野で企業を評価しており、DNPはこの中で「気候変動」分野で3年連続でAリストの評価を獲得しています。また、新たに「水セキュリティ」分野でも初めての認定を受けたことは、持続可能な水管理の重要性を示すものでもあります。この「水セキュリティ」は、企業が水資源リスクを考慮し、持続可能な管理を促進するための枠組みとして設けられています。
CDPは、企業の温室効果ガス(GHG)排出量削減や環境戦略に対する評価を行う世界有数のESG評価機関です。評価は、各社の情報開示の透明性、リスク管理の適切さ、目標設定の高さなどを基に行われ、スコアは8段階(A~D-)で表示されます。2024年には、全世界で24,800社以上がこの情報開示に応じており、CDPのデータは金融機関からも大きな注目を集めています。
DNPの環境への取り組み
DNPは、環境保全と持続可能な社会の実現に向けた取り組みを、企業の行動規範の1つとして掲げています。特に、地球温暖化や資源の枯渇などに対する意識が高まるなか、DNPは早くから環境問題に取り組んでおり、1972年には社内に環境専門の部署を設置しました。また、環境配慮型の製品やサービスの開発にも積極的に取り組んできた実績があります。
2020年には「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、脱炭素、循環型社会、自然共生に向けた具体的な目標を持って活動しています。これに基づいて、GHG排出量削減や資源循環率向上、水使用量削減といった目標を引き上げており、ますます挑戦的な数値を掲げることを誓っています。
DNPはまた、その活動が世界の評価機関によって高く評価されており、複数の投資インデックスに組み入れられています。具体的には、FTSE4Good Global IndexやMSCI ESG Leaders indexesに24年連続、8年連続で選定されており、さらにはEcoVadis社からもシルバー評価を受けるなど、多くの企業からも信頼を得ています。
今後の展望
今後もDNPは、気候変動などの多様な環境課題の解決に向けた取り組みを続け、持続可能でより良い社会の実現に貢献する新たな価値提供に邁進していくことでしょう。DNPの成長とその環境へのコミットメントに、今後も注目が集まります。