「SIZE」世界の真実
2024-06-26 12:55:05

「大きさ」が明かす世界の真実! ビル・ゲイツも注目する新刊『SIZE』

「大きさ」がもたらす世界観の変革! ビル・ゲイツも注目する新刊『SIZE』発売



「人々がスター・ウォーズの新作を待ち望むように、私はシュミルの新作を待つ」と、マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツも絶賛するバーツラフ・シュミルの最新刊『SIZE 世界の真実は「大きさ」でわかる』が、6月26日に発売されました。

本書は、シュミル氏が長年の研究で培ってきた知見を結集し、私たちの日々の暮らしを規定する「サイズ」という概念に焦点を当てています。人間社会がなぜこれほど大きくなったのか、極端に大きなものや小さなものに接したとき、私たちはどのように感じるのか、黄金比は本当に存在するのか。生物学、経済学、心理学、統計学など、多岐にわたる学問分野の知見を駆使することで、「サイズ」の謎に迫っていきます。

シュミル氏は、単に「大きさ」を物理的な尺度としてではなく、文化、歴史、社会構造、人間の知覚など、様々な側面から考察しています。例えば、私たちの錯覚がどのようにサイズによって影響を受けるのか、あるいは、スケーリングという概念が私たちの思考にどのような思い込みをもたらすのかなど、興味深いテーマが数多く取り上げられています。

本書は、従来の「大きさ」に関する書籍とは一線を画し、学際的な視点から「サイズ」の多層的な意味と影響を明らかにしています。科学的な根拠に基づいた論理的な展開と、シュミル氏ならではのユーモアあふれる文章で、読み手の知的好奇心を刺激し、新たな世界観を与えてくれる一冊と言えるでしょう。

『SIZE 世界の真実は「大きさ」でわかる』目次



  • - はじめに
  • - 第1章 万物の尺度としてのサイズ
  • - 第2章 錯覚はなぜ起こるのか
  • - 第3章 黄金比は実在するか?
  • - 第4章 サイズの実用的なデザイン
  • - 第5章 スケーリングをめぐる思い込み
  • - 第6章 代謝スケーリング
  • - 第7章 平均値とサイズの分布
  • - 第8章 左右非対称(アシンメトリー)の支配
  • - 第9章 おわりに エレクトロニクス時代に向けて

著者



バーツラフ・シュミル(Vaclav Smil)

カナダのマニトバ大学特別栄誉教授。エネルギー、環境変化、人口変動、食料生産、栄養、技術革新、リスクアセスメント、公共政策の分野で学際的研究に従事。研究テーマに関する著作は40冊以上、論文は500本を超える。カナダ王立協会(科学・芸術アカデミー)フェロー。2000年、米国科学振興協会より「科学技術の一般への普及」貢献賞を受賞。著書に『Numbers Don’t Lie』(NHK出版)など。

「大きさ」という視点から世界を読み解く! バーツラフ・シュミルの新刊『SIZE』を読んだ感想



バーツラフ・シュミルの最新刊『SIZE 世界の真実は「大きさ」でわかる』を読みました。これまでにも数々の話題作を発表してきたシュミル氏ですが、本書では「大きさ」という普遍的な概念に焦点を当て、私たちの世界観を大きく揺さぶるような内容を展開しています。

本書の最大のポイントは、シュミル氏が「大きさ」を単なる物理的な尺度として捉えていない点です。彼は、生物学、経済学、心理学、統計学など、多岐にわたる学問分野の知見を駆使することで、「大きさ」が人間の知覚、社会構造、歴史、さらには文化にまで及ぼす影響を深く考察しています。

例えば、私たちの錯覚がどのように「大きさ」によって影響を受けるのか、あるいは、スケーリングという概念が私たちの思考にどのような思い込みをもたらすのかなど、これまで考えたこともなかったような視点から「大きさ」の重要性を示してくれます。

シュミル氏の文章は、論理的で明快でありながら、ユーモアも交え、読み手を飽きさせません。本書を読むことで、私たちはこれまで当たり前のように受け入れていた「大きさ」という概念について、新たな視点を得ることができ、世界に対する理解を深めることができるでしょう。

本書は、科学的な知的好奇心を刺激するだけでなく、私たちの日常生活における「大きさ」に対する意識を大きく変える可能性を秘めています。シュミル氏の洞察力と深い知識によって、これまで私たちが気づかなかった「大きさ」の世界が鮮やかに浮かび上がってくる、まさに一読の価値ありと言えるでしょう。

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