MOLCUREの資金調達
2021-08-18 09:00:03

MOLCURE、AI技術を駆使した新薬開発を加速する8億円の資金調達を実施

MOLCUREが新薬開発を加速する資金調達を実施



AIを駆使した新薬開発を手がけるMOLCUREが、総額8億円の資金調達を成功させました。この調達は新たな治療方法の開発を目指すもので、約3万の有効な治療薬がない疾患が存在するとされ、新薬の開発は極めて重要です。

資金調達の背景


製薬業界では新薬開発の難易度が高まっており、1,000億円にも上るコストと約10年の開発期間が必要です。MOLCUREは、AIとロボティクスを用いたバイオ医薬品分子設計技術を駆使して、医薬品候補分子の発見サイクルを飛躍的に短縮することが可能です。具体的には、既存の手法に比べて分子の発見を10倍以上効率化することができます。

また、過去には製薬企業と共同で、100倍以上の結合力を持つ分子を設計する成功を収めており、AI技術を用いた創薬の新たな事例として注目されています。今回の資金調達を通じ、大手製薬会社との共同開発が加速し、患者の生活の質(QOL)向上を目指して事業展開を進めていく方針です。

国内外の提携先とその影響


MOLCUREはこれまでに、米Twist Bioscience社や日本ケミファ社といった大手製薬企業と共同開発を進めてきました。これらのパートナーシップは、業界トップの研究者集団による質の高いノウハウをもとに、数多くの優れた医薬品分子の探索を可能にしています。また、Twist Bioscience社のCEO、Emily Leproust博士は、「MOLCUREのAI技術は、当社の抗体探索や最適化のプロセスに革新をもたらす」とコメントしており、その技術はすでに確かな進展を見せています。

日本ケミファ社も、MOLCUREとの提携を通じて、自社の医薬品開発基盤を活用した共同研究に取り組んでおり、今後も新たな薬の開発を目指す姿勢を示しています。

引受先からの期待の声


今回の資金調達には、複数の投資家が参加しています。ジャフコグループの藤井氏は、「全ての病気に特効薬がある世界を実現することを目指すMOLCUREは、すでに人手を超える性能の医薬品候補を創出できる」とコメントし、それに期待を寄せています。

また、STRIVEの根岸氏も、MOLCUREの技術について「日本のAI創薬のリーディングカンパニー」と位置付け、さらなる市場拡大へ期待を抱いています。SBIインベストメントの長谷川氏も、MOLCUREが持つ技術が高い効率化を実現し、新たな医薬品の創出につながると期待を寄せています。

未来の展望


今後、MOLCURE社はAI技術を駆使して新薬候補の発見をさらに進め、医薬品分子の品質改善や創薬研究の効率化にも貢献していく見込みです。同社の成果が、未治療の疾患に苦しむ患者に対して新たな治療の道を開くことを期待される中、グローバルな展開にも視野を広げていくことでしょう。

MOLCUREは、2013年に設立された小川隆氏が率いる企業で、神奈川県川崎市に本社を置いています。今後の成果に注目です。

会社情報

会社名
株式会社MOLCURE
住所
神奈川県川崎市幸区新川崎7-7AIRBIC A07
電話番号

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