株式会社チノーが革新をもたらす新製品を発表
東京都板橋区に本社を構える株式会社チノーが、2024年9月27日(金)に新しい放射温度計のIR-CZシリーズを発売します。この新製品はデジタルビデオスコープを搭載し、測定対象物の視認が従来よりもはるかに容易になることが特徴です。特に、直視ファインダーやレーザー投光を使用した視定方法に加え、ビデオスコープによるモニタ画像での確認が可能になりました。これにより、ユーザーはより正確な位置決めができるようになります。
改良された映像性能
過去のアナログビデオスコープでは、特に1500℃付近の測定において白飛びや影響を受けることが課題とされていました。しかし、今回のデジタルビデオスコープでは、これらの問題が解決されており、最大2000℃まで鮮明に表現可能となりました。画素数も1280×960ピクセル、すなわち120万画素に向上し、視認性が大幅に改善されています。
製品の主な仕様
IR-CZシリーズでは、以下のような温度範囲が設定されています:
- - 低中温用:80℃~1400℃
- - 中温用:200℃~2000℃
- - 高温用:450℃~3500℃
- - 2色形:350℃~3500℃
電源には24V DCを使用し、デジタルカメラ部はPoE給電を採用。デジタル出力においてはギガビットイーサネットが用いられ、安定したデータ通信が可能です。
利用シーン
この新しい放射温度計は、結晶炉内監視や結晶育成、熱間鍛造、溶融金属測定、さらには燃焼炉内の温度測定など、さまざまな用途で活用できます。
価格について
IR-CZシリーズ本体へのデジタルビデオスコープ追加価格は、税込み550,000円としており、性能を考慮すればコストパフォーマンスも非常に良いといえるでしょう。
株式会社チノーの歴史
株式会社チノーは1936年に設立され、以来「計測・制御・監視」の分野で事業を拡大し続けてきました。同社は、温度の正確な計測や制御は、品質の向上に欠かせない要素であると強調しています。チノーでは、測定から制御、監視の一連のプロセスをシステム化する「温度ループ」を使い、顧客の課題解決に貢献しています。
結論
新しく登場するデジタルビデオスコープ付き放射温度計は、視認性と使用の簡便さを兼ね備えた製品であり、さまざまな産業へ貢献することが期待されます。チノーの技術が新たな高みに達することを楽しみにしています。