CO₂回収実証実験
2025-09-25 15:36:30

株式会社OOYOO、大塚化学とCO₂回収の新実証実験をスタート!

産業界の持続可能性を支える新たな挑戦



株式会社OOYOO(京都市)は、大塚化学株式会社(大阪市)と共同で、徳島工場におけるCO₂回収の実証実験を開始しました。本実証試験は、7月から境港バイオマス発電所で行われたCO₂回収実証実験に続くもので、製造業の新しいCO₂削減と循環利用モデルを確立するための重要なステップです。

実証実験の概要



今回の実証実験では、OOYOOが開発した高性能分離膜モジュールを活用し、ガスボイラー排ガス中のCO₂を効率的に回収します。回収されたCO₂は、工場内で既存のCO₂と置き換えられることで、 CO₂の循環利用の可能性を検証します。これにより、工場でのCO₂利用の効率を向上させ、製造業における循環型カーボンマネジメントの実現を目指します。

実証の目的と期待される成果



実証実験では、次の3つの主要テーマが設定されています:
1. 最適化されたCO₂濃度の回収:排ガス条件下での分離膜の性能を検妙し、効率的なCO₂回収の条件を明確にします。
2. 装置運転の安定性評価:長期間の運転中の膜性能や耐久性を評価し、商用化に向けた安定稼働条件を確立します。
3. CO₂循環利用のトライアル:回収したCO₂を工場プロセスで再利用し、工場単位でのCO₂リサイクルモデルを実証します。

これらの取り組みを通じて、工場内のCO₂利用効率の向上が期待されており、製造業における新たな環境対応の一環として位置付けられています。

OOYOOの分離膜技術の特長



OOYOOが独自に開発した分離膜は、従来技術であるアミン吸収法に比べてエネルギー消費が少なく、シンプルな設備構成で初期投資や運用コストを大幅に削減できます。さらに、モジュール化された小型設計により、中小規模から大規模工場まで、柔軟に応用可能です。この大塚化学との取り組みは、製造業における導入を拡大するための重要な踏み台となるでしょう。

今後の展望



大塚化学との実証実験は、境港バイオマス発電所での試みを受けた一環として、OOYOOのCO₂回収システムを複数の産業分野で同時に展開・検証します。2026年度の初頭には、小規模システム(〜100kg-CO₂/日)の初期モデル提供が開始され、中規模システム(〜10t-CO₂/日)の開発・実証も予定されています。また、回収したCO₂を使ったカーボンクレジットの創出や、国際的な脱炭素ビジネスへの進出も視野に入れています。

NEDOの支援を受けて



この取り組みは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(GX事業)」から支援を受けています。

株式会社OOYOOの紹介



OOYOOは、京都大学発のディープテックスタートアップとして、CO₂分離・回収に特化した分離膜技術を研究・開発しており、社会実装を推進しています。独自の高分子設計技術により、エネルギー、化学、バイオ分野での脱炭素社会の実現に貢献しています。

採用募集について



OOYOOでは、持続可能なカーボンニュートラル社会の実現に向けた技術開発や事業開発を担うメンバーを募集中です。革新的な技術を世界に広めるため、一緒に成長していける仲間を求めています。興味のある方は、弊社のウェブサイトからお問い合わせください。

お問い合わせ先



本件についての問い合わせは、以下までご連絡ください。


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会社情報

会社名
株式会社OOYOO
住所
京都府京都市下京区中堂寺南町134番地
電話番号
080-2746-2246

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