地球環境の未来を支える!ブループラネット賞受賞者記者会見の模様
2023年10月28日、東京のパレスホテルで、公益財団法人旭硝子財団による第34回ブループラネット賞の記者会見が行われました。この賞は、地球環境の保全に顕著な貢献をした個人や団体に授与されるものです。今年の受賞者は、環境科学の権威であるロバート・B・ジャクソン教授と、気候変動リスクを金融市場に織り込むことで知られるジェレミー・レゲット博士です。
授賞式当日、ロバート・B・ジャクソン教授は、地球温暖化による気温上昇を1.5℃未満に抑えるための重要な取り組みとして、メタンガスの削減に注目していると語りました。彼の視点では、温室効果ガスの削減は私たちの健康や生活に直結しており、早急なアクションが求められます。日本や世界の未来のために、メタン削減の重要性を広げることが、彼の夢でもあると述べました。
一方、ジェレミー・レゲット博士は、気候変動が人々の生活に及ぼす影響を考えると、実践的な行動を通じて自然再生の理念を広めていく必要があると強調しました。彼は、日本でのリサーチやビジネス界との連携を通じて、自身の知見を広げ、気温上昇を抑えるための具体的なアクションを提唱しています。
二人の受賞者は、環境問題に取り組む日本の学生や若手研究者へのメッセージも伝えました。ジャクソン教授は、「日本の研究が世界に貢献してきたことに目を向け、今の行動が未来を変えるという楽観的な希望を持とう」と励ましました。ジェレミー博士も、次世代が自らの考えで地球に変革をもたらす行動を取ることが、広い世代にポジティブな影響を及ぼすと訴えました。
ブループラネット賞の名の由来は、人類初の宇宙飛行士が「地球は青かった」と述べた言葉に由来しており、青い地球を未来の世代に引き継ぐための願いが込められています。受賞者による記念講演会は、10月30日に東京大学、11月1日に京都市国際交流会館で開催される予定です。
受賞者のプロフィールをご紹介します。ロバート・B・ジャクソン教授は、スタンフォード大学での地球システム科学の専門家であり、炭素循環研究を通じて温室効果ガス削減に寄与しています。また、ジェレミー・レゲット博士は、ハイランド・リワイルディング社を創設し、気候変動リスクの経済的影響を評価し、サステナビリティに基づいた活動に精力的に取り組んでいます。
地球環境への影響が関心を集める中、彼らの活動や発言は、今後の持続可能な社会に向けて大きな指針となることでしょう。ブループラネット賞の趣旨に賛同し、私たちも行動を起こすことが課題となっています。