小糸製作所、米州での生産力を増強
株式会社小糸製作所は、米州の自動車市場における成長を見越し、メキシコとブラジルでの生産能力を増加させることを決定しました。この動きは、中南米での自動車産業の中長期的な成長に合わせるもので、特に人口増加や経済発展が重要な要素となっています。
生産能力増強の背景
小糸製作所の米州事業は、アメリカ、メキシコ、ブラジルの3カ国にまたがり、自動車照明機器の生産や供給網を確立しています。最近のデータによると、日系及び米系自動車メーカーからの受注が増加しており、特にブラジルでは2023年度と比較して、2026年度には売上が約2倍に達する見込みです。また、メキシコでも同様に受注が増加し、2028年度には同じく売上が約2倍に増えると予想されています。
このような受注の増加に対処するため、同社はメキシコ新工場の建設とブラジルの既存工場の拡張を決定しました。今後も自動化を進め、効率的な生産体制を構築していく方針です。
メキシコ新工場について
メキシコに新設される工場は「ノース・アメリカン・ライティング・メキシコ」を名乗り、サンルイスポトシ州のサンルイスポトシ市に位置します。この工場は2026年4月からの生産を予定しており、投資額は約200億円に達します。
メキシコ新工場の概要
- - 工場名: ノース・アメリカン・ライティング・メキシコ
- - 所在地: メキシコサンルイスポトシ州サンルイスポトシ市コリナス工業団地
- - 事業内容: 自動車照明器の製造と販売
- - 面積/生産能力: 未発表
- - 主要納入先: トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、フォード、GM等
ブラジル拡張工場について
ブラジルでは、現工場内の拡張を行い、「エヌ・エー・エル・ド・ブラジル・インドゥストリア・イ・コメルシオ・デ・コンポーネンテス・ジ・イルミナサンオ・リミターダ」として2025年8月に生産を始める予定です。この拡張に対する投資金額は約130億円です。
ブラジル拡張工場の概要
- - 工場名: エヌ・エー・エル・ド・ブラジル・インドゥストリア・イ・コメルシオ・デ・コンポーネンテス・ジ・イルミナサンオ・リミターダ
- - 所在地: ブラジル サンパウロ州 ソロカバ市
- - 事業内容: 自動車照明器の製造・販売
- - 面積/生産能力: 未発表
- - 主要納入先: トヨタ自動車、本田技研工業(四輪・二輪)、日産自動車、フォード等
今後の展望
小糸製作所は、これらの新工場を通じて、グローバルな生産能力を拡大し、新規受注の増加を図るとともに、収益力の強化に努める予定です。米国の人件費上昇や労働力不足への対応として、効率化と自動化を進め、持続可能な成長を目指します。
萎縮しがちな製造業界ですが、小糸製作所の取り組みは、今後の自動車産業の発展に大きく寄与することが期待されるでしょう。