九州発!小型SAR衛星「イザナギ」とJAXAの共同研究についての最新情報

九州の宇宙産業を牽引する「イザナギ」とは



九州を拠点とする株式会社QPS研究所が開発した小型SAR衛星「イザナギ」は、宇宙観測の分野で革命をもたらす展望を秘めています。この衛星は、JAXAとの共同研究によって、その姿勢や運動状態の観測精度を飛躍的に向上させることを目指しています。

共同研究の目的



本共同研究では、JAXAの60cm望遠鏡を活用し、「イザナギ」の姿勢や運動状態を直接観測することで、従来のデータ通信による推測から脱却し、正確な状態確認を可能にします。これにより、宇宙機の姿勢や運動状態の理解が深まり、次世代の宇宙技術の発展に寄与することが期待されています。また、実施されるライトカーブ観測は、宇宙機の自転周期や形状の推定にも役立ち、技術的な精度向上につながるでしょう。

スペースデブリ除去ミッションへの貢献



「イザナギ」の状態確認技術が確立されれば、JAXAが進めるスペースデブリ除去ミッションにも大きな影響をもたらします。スペースデブリの動きを精確に事前に予測することが可能になれば、宇宙環境における安全性が高まります。これこそが、未来の宇宙での活動をより一層安全にしていくための重要なステップとなるのです。

「イザナギ」の打ち上げとその期待



小型SAR衛星「イザナギ」は、2021年12月11日にインドのサティシュ・ダワン宇宙センターから打ち上げられました。ほぼリアルタイムで地球の観測が可能になるその技術は、QPS研究所が目指す36機の小型SAR衛星によるコンステレーションネットワークの実現へとつながります。打ち上げ後、早速初交信にも成功し、衛星の観測データ取得に向けた準備が進められています。

株式会社QPS研究所の歴史と未来



株式会社QPS研究所は、九州大学名誉教授の八坂哲雄氏、桜井晃氏、舩越国弘氏によって2005年に設立されました。彼らは20年以上にわたる技術の蓄積をもとに、宇宙産業に特化した革新を追求しています。

現在、約20社の九州地域の地場企業との協力を通じ、人工衛星の開発や宇宙ゴミ問題への取り組みを行っており、国内外でその存在感を増しています。今後もQPS研究所は、世界トップレベルの衛星情報ビジネスの創出を目指して邁進していくことでしょう。

結論



JAXAとの共同研究により、QPS研究所の「イザナギ」の状態確認技術は今後、宇宙技術の発展に大きく寄与することが期待されています。宇宙における安全性向上と、より高度な観測能力の実現に向けて、九州発の宇宙産業はますます注目されます。宇宙での新たな挑戦は、未来の可能性を広げているのです。

会社情報

会社名
株式会社QPS研究所
住所
福岡県福岡市中央区天神1-15-35レンゴー福岡天神ビル6階
電話番号

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