首都圏の中古マンション価格動向
不動産情報サービスを提供するアットホーム株式会社が発表した2025年3月の調査データによると、首都圏における中古マンションの平均価格は4,361万円となり、前月比で1.8%、前年同月比では12.4%の上昇を記録しました。これにより、首都圏では8カ月連続で価格が上昇していることが分かります。
東京23区の活況
特に注目すべきは、東京23区における動向です。このエリアは8カ月連続で、2017年1月以来の最高価格を更新しました。前年同月比では25.0%の上昇という驚異的な数字を記録し、調査が開始されて以来の最高値に到達しています。このような価格の伸びは、今後の市場を占う重要な指標といえるでしょう。
他のエリアの傾向
一方で、首都圏外の8エリア、例えば名古屋市や京都市では前期比での価格が下落している状況が見受けられます。逆に、札幌市、大阪市、神戸市、福岡市などの4つのエリアでは、2017年の第1四半期以降の最高価格を更新しています。このように、地域によって不動産市場の動向は異なります。
調査の詳細情報
本調査は、アットホームの不動産情報ネットワークを通じて消費者向けに公開された中古マンションの価格データに基づいており、各エリアの詳細は以下の通りです。
- - 東京都(23区・都下)
- - 神奈川県(横浜市・川崎市など)
- - 埼玉県(さいたま市など)
- - 千葉県(西部地域など)
- - 【四半期公表のエリア】札幌市、仙台市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、広島市、福岡市などが含まれます。
平均価格の変遷
具体的なデータとして、首都圏全体の1戸あたりの平均価格が、前年同月比、前月比ともに8カ月連続で上昇していることが確認されています。
さらに、エリア別では、さいたま市が15カ月連続で前年同月を下回る結果となったものの、千葉県西部は17カ月ぶりに前年同月を上回るなど、地域によっては明確な回復の兆しが見られます。
まとめ
総じて、首都圏の中古マンション市場は今後も注目されるべきエリアと言えるでしょう。市場全体が活気を取り戻し、新たな投資先としての魅力が高まっています。詳細な情報はアットホームの公式サイトからPDFをダウンロードして確認していただけます。